2017/04/11

スーツの似合う男になりたい。

大島 嘉仁(おおしま よしひと)さんさん

<プロフイール>
大学卒業後 、Comercial Hibari, S.A. de C.V.に入社。大学在学中は、グルメサービス、訪日外国人向けメディア、ラテンアメリカ製品の輸入販売を経験。また、通訳としてメキシコ企業の営業支援・市場開拓にも従事。メキシコ政府のプログラムにて、メキシコに国費留学。1年間の休学期間には、School of Artにてビジュアルアーツを専攻し、東京都美術館にて展示会を開催。メキシコ在住2年。立教大学社会学部メディア社会学科卒業。

メキシコに来て2年。

レストラン運営、飲食店を中心としたPR業務、日本の食材を扱う貿易、そしてメキシコと日本の文化交流イベントと、幅広く行っているヨシヒトさん。

高校は建築科、大学は社会学部。ちぐはぐでグダグダでダメダメな学生生活だったという。

大学2年のある日、「お前、考え方を変えろよ!」と兄に言われる。

一つ違いの兄は当時メキシコに留学していた。

「お前、今のままだと、かなりやばいよ的なことをガツンと言われました」

ヨシヒトさんは兄がいるメキシコシティに向かう。

「とりあえず1ケ月ですけど何か見つけられるかなって。とはいっても遊びに行く感じでしたが」

スペイン語は全くわからない。言葉は通じないし、この国が何だかもよくわからない。

「なんとなく、元気な国だなって思ったくらいです」

帰国後、アルバイトをしながら将来を考える。

なにかすごい経験があるわけでもないし、やりたいことがあるわけでもない。

兄はすでにメキシコの大学を卒業し、現地でビジネスを始めていた。

「もう一度メキシコに行こう」ヨシヒトさんは交換留学生にエントリーをする。

こうして、ヨシヒトさんのメキシコでの学生生活がスタートした。

 

多くの留学生、そして多くのメキシコ人との時間。

大学生でも自分でビジネスを立ち上げている。

同世代なのに国の将来、自分の将来を具体的にイメージし言葉にしている。

世界はこれが普通?自分は?

「かなり焦りました」

でも、自分はゼロからのスタートなんだとある意味開き直っていたのが良かったのかもしれないという。

まずは、スペイン語の勉強。これが中心。

そして、現地メキシコ人の友人たちと風呂敷をテーマにしたアートプロジェクトを行った。

日本では経験することがなかった時間が流れる。

留学後半には、日系企業へ通訳インターンとして関わることができるほど、スペイン語が上達していた。

帰国し大学を卒業。

 

ヨシヒトさんはすでに自分の将来を見据えていた。

【メキシコに行こう】

 

「兄にも言われていたのです。この国は可能性がある。経済成長を見たら、これからはメキシコだといつも言っていました。そして、こっちに来いよと」

3度目の渡墨後、ヨシヒトさんはメキシコシティにある〈うどん屋〉さんで働き始めた。

「メキシコにもスープを飲む文化があります。うどんはメキシコで人気メニューの一つなのです」

厨房に入りつつ、自分にできることは何だろうと考える。

 

「うどんの良さを伝えられるのは、日本人である自分しかいない。もっと知ってもらうためには、どうしたら良いのか考えました。そこで、メキシコのメディアにもっと紹介してもらおうと思ったのです」

 

この日からヨシヒトさんのメディアへのアプローチが始まる。

SNSを最大に利用。メディアにメールを送りまくる。

地元の雑誌に特集記事を組まないかと提案。

「雑誌がスープ特集を組むことに。そこで大々的にうどんを取り上げてもらいました」

雑誌への掲載を皮切りに、これまで仕掛けてきたSNSの反応も増え始める。

こうして結果が目に見えるようになってきた。

「達成感がありました」

小さな成功の積み重ねがヨシヒトさんのモチベーションを上げていった。

現在は、兄が立ち上げた会社の中で、飲食とイベント関係を主に担当している。

大島さん写真3

2016年の夏、日墨協会で行われた「夏祭り」の運営を担当。

日系企業へ出展の営業をし、企画立案から携わった。

日本食のブースや日本の文化を体験できるコーナーは大人気となる。

大島さん写真4

20歳までは何も将来を考えない「ぐうたら生活」

そんな自分をここメキシコが変えてくれた。

大島さん写真2

 

「メキシコには日本にないものがたくさんあります。そして現在、日系企業の進出が加速化しています。日本人人口も増えてきています。これは大きなビジネスチャンスなんです。なぜならば、日本人の事は日本人が知っているから」

 

今後のことを聞いてみた。

「メキシコで成功すれば中南米でもOKです。テストマーケティングするならメキシコです」

メキシコは中南米の入り口でもある。

今後はメキシコに限らず中南米にまでを視野に入れ、日本との文化交流を主体にしたイベントを仕掛けていきたいという。

 

「まだまだ自分は1合目。まずはこの会社を大きくし、形だけではなく中身もスーツの似合う男になりたいです」

 

「もっと日本の文化や歴史を勉強しようと思っています」と熱くその思いを語っていただいた。

 

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